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育毛剤のセンブリエキス
育毛剤の成分でセンブリエキスというものがありますが、ご存知でしょうか?
センブリエキスは、日本をはじめ中国や朝鮮半島に自生しているリンドウ科センブリ属の草からアルコールなどで抽出したエキスのことを言います。
中高年の方なら知っているともいますが、センブリは室町時代末期から胃腸の薬として使われていたんです。
胸焼けや食欲がない、消化が悪いなどの症状に効果があったようです。センブリは千振(せんぶり)とも言われたように、千回振り出しても苦いと知られています。
センブリエキス成分について
胃腸に良いセンブリエキスですが、薄毛、抜け毛など育毛に有効な成分が含まれているのか調べてみました。
セコイリドイド配糖体 スウェルチアマリン
スウェルチアマリンは、別名をセコイリドイド配糖体と呼ばれています。わかりやすく言うとセンブリの特徴である苦味成分なんです。苦味成分は胃を刺激して血液の流れを良くします。
キサントン誘導体 スウェルチアニン
スウェルチアニン(キサントン誘導体)には血行促進作用があります。アミノ酸(髪の毛の栄養分)は血液で運ばれるので血行促進作用があるのは嬉しいです。
有機酸類 オレアノール酸
生理活性(抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、抗高脂血症効果)などがあることが報告されています。何だか髪にも体にも良い成分なようですごいですね。
センブリエキス効果とは何なのか?
先ほども書いたように、昔からセンブリは胃腸の薬として親しまれてきました。ですから馴染み深い成分ではありますが、他にはどんな効果があるのでしょう。
血管拡張 血液の流れを良くする効果
センブリエキスは、毛根にある毛母細胞を活発にさせる効果があります。また、毛根部分の血管を丈夫にしたり、毛細血管を広げて血液の流れを良くする効果もあります。
血液の流れが良くなると、髪の栄養分であるアミノ酸も豊富に運ばれてきますから、元気な髪の毛が育つことにつながるんですね。
発毛を促進する効果
血液の流れが良くなると毛母細胞が活発になります。毛母細胞というのは髪の毛を作る工場みたいなところです。
毛母細胞が活発になるとそれだけ髪が元気になりスクスクと成長します。また頭皮も潤いを持ったみずみずしい健康的な頭皮になります。
健康な頭皮に健康な髪は育ちますから、そういう意味でも発毛を促進する効果があると言えるわけです。
まとめ
今回は育毛剤に含まれるセンブリエキスについて調べてみました。ここまで書いたようにセンブリエキスには血管拡張作用、発毛促進効果があることがわかりましたね。
いくつもの育毛剤にセンブリエキスが配合されている理由はこういう理由だったんです。
センブリエキスの他にも塩化カルプロニウムやグリチルリチン酸ジカリウム、オタネニンジン根エキス、モズクエキス、イチョウ葉エキス、チクセツニンジン、トウガラシエキス、ニンニクエキス、ヒノキチオールなどなどさまざまな成分が育毛剤に配合されています。
このブログでは、センブリエキス以外の育毛剤に配合されている成分についても調べてみようと思っています。また読んでいただければ嬉しいです。