頭皮がつまめる位なら薄毛にならないって聞きましたけど、それって本当なんでしょうか?
この質問も私のサロン(理容店)でよく受けます。確かに頭皮が硬い人のほうが薄毛になっているケースが多いですね。
でも、大人になってすでに頭皮が硬い人が何かの対策をとって頭皮がつまめるようになるのでしょうか?
はっきり言いますけど、「なりません。」その理由を書いていきますね。
頭皮がつまめると薄毛にならない?
そもそも頭皮って体の一部ですけど、他の皮膚とはちょっと違うんですよね。
まず、頭皮には筋肉がありません。それに皮下脂肪はあるけど皮下脂肪が大きくなることはないんですよ。肥満でお腹の皮下脂肪が溜まって大きくなることありますよね?
でも、肥満で頭皮の皮下脂肪が大きくなることはないんです。あなたは見たことがありますか?頭皮が肥満で皮下脂肪が溜まっているところを。ないですよね?
それから頭皮には皮下組織の繊維もあります。これと皮下脂肪があるからこそ健康な頭皮って弾力があり独特の硬さを持っているんですね。
頭皮を押すとある程度の柔らかさがありますけど、ほっぺや二の腕のようにつまめるようなブヨブヨ感はありません。
っていうか、頭皮ってそんなに簡単にはつまめないんですよ。これは、私が毎日お客さんの頭皮を触っているから言えることです。もし、ブヨブヨでつまめる状態の頭皮ならそれは何らかの問題を抱えているということになります。
頭皮がつまめるような状態なら薄毛にはならないだろうって考えるのはある意味納得できるところもあります。ある程度の弾力があることで頭皮が柔軟で張りがあり血行も良いと考えるからです。
それに引き換え頭皮が薄く硬い場合は頭皮に余裕がなく血行も悪いように感じますからね。ただし、言っておきますけど硬く突っ張った頭皮が柔らかくなることはありません。
頭の大きさって赤ちゃんから成長してある程度の年令になると止まりますよね。そして中年を過ぎた頃から頭皮は老化で下へ落ちてくるんですよ。
これは、顔の皮膚を見れば一目瞭然ですね。若い頃は顔の皮膚もパーンと張りがあり若々しくてみずみずしでしょ?
でも、中高年になると段々とシワが出来て、しかも下へ向かってたるんでくるのがわかりますよね。頭皮も同じなんです。
それに体の一番上というか頂上が頭頂部なので、そこを起点に下へ向かって皮膚がたるむってことなんですよ。
まぁ、全ての人が年をとると頭皮が突っ張った状態になるとは限りません。しかし、そうなる人もいるってことなんです。
それに、若い頃から頭皮が薄くて突っ張っている場合は、何をしても頭皮が厚くなることはありません。
ただ、頭皮に余裕があるからと言って薄毛にはならないとは限りませんよ。
うちのお客さんにもおられますけど、ある程度の弾力があるにもかかわらず、すっかり薄毛になっているお客さんもいますからね。
逆に触ると硬い頭皮でもフサフサな客さんもいます。しかし、頭皮が薄い場合は血行不良である可能性は否定できません。ですから、頭皮のマッサージなどをすることが大事になります。
マッサージと言うと大げさに聞こえますけど、要は頭皮を触って動かすだけでもいいんですよ。動かすと言っても頭皮を無理に動かすのではなく、指先で小さく円を描いたり上下左右に細かく動かすだけでもOK。これだけでも血行促進に役立ちますから。
もっと言うと、肩から首にかけてもマッサージするとさらに良いですね。
頭皮の血行不良の人の中には肩こりや偏頭痛を持ってる人が多いんです。頭皮に血が巡りにくいということは、肩や首にも同じことは起こりやすいと言えます。
それを解消するためにも、肩や首のマッサージを行うことで、頭皮への血行を促進することにもつながります。
今回は頭皮をつまめるような状態だと薄毛にはならない?という質問に答えました。
すでに硬い頭皮はつまめるようにはなりません。というか、頭皮を柔らかくすることには無理があるんですね。
硬い頭皮は何をしても硬いです。それに仮につまめるようになっても薄毛にならないという保証はありません。それよりも、頭皮のマッサージを行い血行促進を保つことで薄毛の可能性を少なくすることが大事です。
自分でやれることから始めるのが育毛を成功させる第一歩なのですから。