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はげが遺伝したのは父のせい?
「はげが遺伝して父のようになるのが怖いっ!」て言ってた高校生のお客さんがいました。
私も同じような境遇なので心配する気持ちは痛いほどよくわかるんですよ。毎日親父の頭を見ていると「あぁ、俺も将来あんなふうになるのかなぁ」って思っていましたからね。
そしてそんな心配は現実のものとなったのです。
高校生だった彼も同様で、大学に進学してその後卒業、無事に就職した頃にカットに来て驚きました。確実に薄くなっていたのです。しかも、その薄毛の状態が父親そっくりだったんですよ。
「うう~む、やっぱり遺伝は存在するのか。」としみじみ思った瞬間でした。
そこで今回は「はげが遺伝したのは父のせい?」と題してはげと遺伝について記事にしてみました。遺伝で薄毛になるかもって心配している人のお役に立てれば幸いです。
遺伝するはげ(薄毛)ってどんなメカニズム(仕組み)になっているの?
冒頭にも書いたように私の父ははげ(薄毛)で祖父もはげ(薄毛)でした。なので私も同様にはげ(薄毛)の道を歩んできたわけです。
しかし、父は頭頂部から、祖父は前頭部から薄くなり始めたのですよ。同じはげでもはげ方が違います。ちなみに私は父と同じで頭頂部からでした。遺伝というと髪の毛以外にも顔や体型、声や性格なども遺伝するって言いますよね。
よく考えてみると髪の柔らかさ、顔の丸さ、体格、性格、なども父とそっくりだったんですよ。つまり、私ははげ(薄毛)以外にもいろんなところを父から受け継いだわけですね。
私だけではなく、私の経営する理容店に来られるお客さんの中にもおられます。お父さんと同じようにはげ(薄毛)になった人、またはおじいさんと同じはげ(薄毛)になった人。父親からではなく祖父から遺伝した人も。
また、母方の親戚から遺伝した人もいました。でも、同じ兄弟でもはげ(薄毛)になる人と、ならない人もいるわけなんです。ちなみに私の弟はフサフサしていますからね。
このことからも分かる通り、はげ(薄毛)が遺伝するのは本当にあるわけですが、兄弟の間でもはげるはげないに分かれる場合があるわけですね。
ただ、私もお客さんの髪や頭皮を触っていると、「この人は、将来はげ(薄毛)になるだろうな。」って人はなんとなくわかります。これは理容歴39年の経験から言えるわけで、「だったらその理由を詳しく説明してみろ」と言われても難しんですね。
でも、お客さんとよく話をしてみると、食べ物の好みや飲酒、タバコ、頭皮の状態(脂肌、乾燥肌)、髪(細い、太い、くせ毛)、頭の形、体質、神経質、などなど、はげ(薄毛)の親や親族に似ているところは多くあるようです。
どうやら、はげ(薄毛)の遺伝子というか、はげ(薄毛)やすい体質や状態も遺伝するのではないかと思います。
AGA(男性型脱毛症)と遺伝は関係あるか?
AGA(男性型脱毛症)と遺伝の関係はズバリ男性ホルモンにあります。男性ホルモンと聞くと体毛が濃くなるイメージがありますよね?これは本当なんですけど髪の毛に関して言うとちょっと複雑な仕組みになっているんですよ。
男性ホルモンにテストステロンというものがあるんですけど、これが髪の毛が作られる毛乳頭細胞内に入ってしまうと5αーDHT(ジヒドロテストステロン)になるんですね。
ここまではそれほど大したことではないんですけど、その後、5αーDHT(ジヒドロテストステロン)が男性ホルモンレセプター(受容体)と合体すると薄毛の道をたどることになるわけです。
つまり、男性ホルモン自体ははげていようがはげていまいが男性女性関わらず誰でも持っているものです。なのに、はげ(薄毛)になるのは男性ホルモンレセプター(受容体)と合体するからなんですよ。
「だったら合体させなければいいじゃん!」って声が聞こえてきそうですね。
でも、合体させるさせないなんて一般の育毛剤なんかでは不可能でしょ。そこで少し前から注目を集めているのがプロペシア(フィナステリド)という薬なんです。
プロペシア(フィナステリド)は5αーDHT(ジヒドロテストステロン)が男性ホルモンレセプター(受容体)と合体するのを妨げる働きをします。ただし、この薬は専門医の処方箋がないと手に入りませんので念の為。
まとめると、AGA(男性型脱毛症)と遺伝には関係があり、それは男性ホルモンがレセプター(受容体)と合体しやすい体質が遺伝すると考えます。
薄毛の遺伝子を持っているのは父か母か?
先程も書いたように父でも母でも薄毛の遺伝子は持っている可能性はあるんですよ。それに祖父、祖母、父方の親族、母方の親族と調べるとキリがありませんよね。もし持っていたとしても遺伝するかどうかはわからないからです。私の父のように見ればわかる場合もあればわからない場合もあります。
ですから遺伝を考えると考えるだけ無駄なんです。だって自分ではどうしようもないことだから。仮に薄毛を遺伝していなかったら無駄な悩みになるし、遺伝していたとしても検査しなければ本当のことはわからないからです。
薄毛の遺伝子をこっそり調べる方法はないの?
薄毛の遺伝子(AGA)は薄毛治療専門クリニックや皮膚科で検査することが出来ます。
でも、クリニックや病院で検査するのってちょっと抵抗がありますよね。なぜなら先生やナースと顔を合わせるからです。これってかなり恥ずかしいことです。でも、受診しなければ検査はできないし・・・。
そこで今、注目されているのが郵送で検査する方法なんです。検査キットが送られてくるので手順通り作業して送り返すだけ。すると後日検査結果が郵送で送られてきます。
将来、はげ(薄毛)になるのではないか?と不安な方で、人知れず薄毛の遺伝子をこっそり調べたい人には最適です。
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はげが遺伝したのは父のせい?まとめ
はげ(薄毛)が遺伝するのは父のせいでも母のせいでも有るし、そうじゃない無い場合もあります。なぜなら父母ともに薄毛の遺伝子を持っている場合もあれば持っていない場合もあるからです。
自分にはげ(薄毛)が遺伝しているかどうかは医療機関(薄毛専門クリニックや皮膚科)、もしくは遺伝子検査キットなどで知ることが出来ます。早めに検査を受けて薬に頼るのも良いですし、育毛剤やヘアケアを行い進行を遅らせる努力をするのも良いでしょう。
最後にお願いですが、もしもはげ(薄毛)を遺伝したのがわかったとしても、父母を責めないようにしてください。だって父母も自分で望んで親族から遺伝を受けたのではないからです。