スプレーは薄毛の原因になるか？髪をキープしたい人へ

「スプレーで薄毛になるんですか？」って質問を受けたことがあります。

このお客さんはセットした髪型をキープするためにスプレーを多用するそうで、心配されているようなんですね。

人と会う事が多い職業みたいで、髪型はいつもキレイにしておく必要があるとのこと。

そのために少々の風でも乱れないハードスプレーを使っているらしいんですね。

そこで今回はスプレーと薄毛が関係あるのかを記事にしました。

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スプレーは薄毛の原因になるの？

スプレーを使ったからと言って、それがそのまま薄毛になる事はありません。だって、もしそうなら世の中は薄毛の人だらけになってしまいますよね。

男性はそうでもないでしょうけど、女性は良くスプレー使いますから。でも、だったらバンバン使っても大丈夫ってことでもないんですよ。問題は使い方と使った後の事なんです。

まず、スプレーの使い方ですけど、これはもう髪の毛だけにつけましょうってことです。もっと細かく言うと「髪の表面だけに使いましょう。」です。

もともとスプレーは髪型をキープするために使いますよね？なので髪の根本に使う必要はありません。セットした後に髪の表面に吹きかけるだけでOKなんです。

スプレーを吹きかけた箇所にドライヤーを軽く当てるとさらにセット力が強まりますので試してみて下さい。

あ、追加で書いておきますけど、もっとセット力が必要な場合はスプレーの先端にノズルが付いた商品がありますから、それを使って髪の中間部分に吹きかければいいですよ。

たとえば前髪付近だと顔の方にスプレーを持って上に向かって噴射する。

それだと半分以上が髪以外に行っちゃうのでもったいないですよね。でも、もったいなくてもいいんです。
大事なのは頭皮につかないようにすることなんですから。

髪の上（頭頂部）は横から吹きかけましょう。あるいは斜め方向からでもいいです。後頭部は薄くなる人がいないので好きなように付きかけて下さい。

頭皮にはあまり良いとは言えませんが髪の表面と中間にスプレーを使うことで風にはもちろん、動いてもまったく乱れない髪型をキープできます。しかし、これはあくまで非常手段です。

ここぞという時、例えばパーティーや結婚式もしくは屋外でドレスアップするような時などに限って下さい。
つまり、「頻繁には使わないでね。」ということです。

さて、スプレーがもし頭皮についてしまったらどうでしょうか？
この問題は、スプレーの成分を見ることでわかるんですね。

ここではセット力のあるスプレーについて見てみましょう。

ほとんどのスプレーには、コポリマーが配合されています。コポリマーは髪をコーティングする働きを持っているんですよ。あと、ポリシリコーン-13も同じような性質を持っています。

エタノールもほとんどのスプレーに入っていますね。エタノールは早い話がアルコールの仲間なんですよ。
効果としては、速乾性があって清涼感もあります。それに抗菌作用もあるんです。

それからLPGですね。スプレーなので噴射剤として必要ですから。

まぁ、この３つがスプレーの大まかな成分だと思ってもらえれば良いです。で、これらが頭皮についてしまったら頭皮もコーティングしてしまうんです。

つまり頭皮の表面に膜を作ってしまうんですね。しかもこの膜の問題点は汚れやゴミをくっつけてしまうことなんです。

ここでスプレーを使ってことがある人は思い出してみて下さい。スプレーを吹きかけたところを触ってみると少しベタベタした感じがしませんでしたか？

したでしょ？ベタベタしたでしょ？ベタベタしたってことは汚れやゴミが付きやすいってことなんですね。だから頭皮につくと問題なんです。

髪が薄くなりかけている人は髪型をどうにかしてふんわり見せたいですよね？

そこでせっかくふんわりセット出来た髪型をキープするためにスプレーを使う。これって当然のことですから悪くはありません。

でも、キープしたいがためにガンガンスプレーを使うのはNGです。だって髪の隙間から頭皮にスプレーの成分がかかってしまうから。なのでスプレーを吹きかける時は頭皮に向けて噴射しないようにするんです。

スプレーを使って用を済ませ帰宅したらシャンプーできれいに洗い流しましょう。

どんなに気を使ってスプレーを吹きかけても頭皮についていることもあります。ましてやバッチリ吹きかけた箇所には汚れやゴミもしっかり付いているはずです。それらをシャンプーでしっかり洗い落とすのです。

基本は２度洗いです。一度目は髪の毛全体を洗い、２度目は頭皮を重点的に洗いましょう。すすぎも時間をかけて行うように。

ちなみにうちのサロンのお客さんの中にはスプレーを使いすぎて髪の毛が赤くなった人がいます。この人はいつもガチガチにスプレーをしていて触ってもまったく乱れないしビクともしない状態なんですよ。

話をしたら髪に近付けてスプレーをするって言ってました。おそらくスプレーの中に入っているエタノールの影響ではないかと私は思います。

スプレーは近すぎると髪の表面に水滴みたいな状態が残るので見た目にも不自然だし頭皮につく可能性も大なので止めましょう。少し離して使うのがこつなんです。

ここまで書いてきたように、スプレーは上手に使うと薄毛をカバーした髪型をキープすることが出来るすぐれものなんですね。

でも、使い方を間違えたり頭皮についたりするとそれが薄毛につながることもあるわけです。

例えばスプレーの成分が頭皮をコーティングしたりスプレーが汚れやゴミをつけたり、シャンプーできれいに洗い落とさなかったり。

スプレーは正しく使って正しくシャンプーしてしっかり洗い落とすように心がけましょうね。