頭皮の毛穴詰まりが原因で薄毛になる事はありますか?
こういう質問って昔はなかったんですけどね。最近というか、マイクロスコープが浸透してから寄せられることが多くなった質問だと思います。
なぜならマイクロスコープを使って頭皮を見ると髪の毛はもちろんですが、毛穴もはっきりと確認できるからです。
はっきり見えるので毛穴が詰まっている状態もわかるようになりました。
髪の毛は毛穴の中から生えているのですからその毛穴が詰まっていると新しい毛が出にくいんですよ。
頭皮の毛穴詰まりと薄毛との関係
そこで今回は頭皮の毛穴詰まりは薄毛と関係しているのかについて書いてみました。
自分の毛穴が詰まっているのかも?と、心配な人はぜひ読んで参考にしてくれたら嬉しいです。
頭皮の毛穴詰まりって言うけどいったい何が詰まっているんでしょうね。
実は、毛穴には皮脂が詰まっているんです。皮脂は皮脂腺から出ているんですけど、なんと、毛包と皮脂腺はくっついた場所にあるんですね。ですから毛穴から外に出てくるようになっています。
毛穴から出た皮脂は汗と混ざって皮脂膜を作るのですが、この皮脂膜が頭皮や髪の毛に潤いを与えたり雑菌の繁殖を抑えたりする働きをするわけなんですよ。
大事な働きをする皮脂ですけど、古くなると毛穴に詰まっちゃう場合があるから困ります。
ちなみに皮脂以外にもシャンプーやリンスの成分が毛穴に詰まるって聞きますけど、この可能性は低いのではないかと考えます。なぜかというと、毛穴に詰まるようなすすぎ残しはないと思うからです。
ほとんどの人がシャンプーやリンスをしたらシャワーやお湯で流しますよね。でも、中にはざっとしか流さない人もいます。
雑に流したからと言っても頭皮を触って、ベタベタするようなことはないですよね?だったら毛穴が詰まる程のことではないと思います。
ただ、塵も積もれば山となるとのことわざもあるように、流れ落ちなかったシャンプー、リンスの成分が少しずつ毛穴に詰まる場合もないとは言い切れないのです。
毛穴はマイクロスコープで見ると窪んでいるのがわかります。つまり、周りの頭皮よりもへこんでいるんです。ということは、それだけ溜まりやすいし、詰まりやすい形状をしているということになりますね。
こういうことからもシャンプーやリンスはしっかりとすすがなければならないと言っているわけなんです。で、話をもとに戻して、多くの場合は毛穴に詰まるのは皮脂が多いということなんですね。
ではどうして毛穴に皮脂が詰まると困るんでしょうか?
実は新しい毛は生まれたての毛なので柔らかいんです。毛先も細いし弱々しい。そんなか細い毛が毛穴から出ようとしている時に、固まった皮脂がびっしり詰まっていたら出られないわけです。出てこないとその分だけ髪も増えませんよね。
最後になりましたが、頭皮の毛穴詰まりはどうしたら解消出来ると思いますか?
答えは「脂は脂で落とす」です。もちろん、洗浄力の強いシャンプーや石鹸で強引に洗い落とすって方法もあるでしょう。
でも、この方法って頭皮や髪にものすごく負担がかかるんですよ。だって、強引に洗うのですから。
洗い物を頻繁にされる方ならわかると思いますが、洗浄力が強いと皮膚に必要な皮脂まで取ってしまうんですよ。
すると皮膚がカサカサに乾燥して荒れてきます。そんなことが頭皮に起こったらどうなると思いますか?
潤いをなくした頭皮は表面が乾燥しすぎて段々と剥がれ落ち、フケが出て荒れ果ててしまうでしょう。そうならないためにも脂は脂で落とすんです。
どうするかというと、皮脂に近い性質のホホバオイルなどを頭皮に塗り込んで毛穴に詰まっている皮脂を浮かせるんですよ。
脂は脂に溶けやすいので詰まっている皮脂も時間を置くと柔らかくなって浮いてきます。そこで普通にシャンプーをすればきれいに洗い流すことが出来るんですよ。
この方法だと頭皮が乾燥することもありませんから、荒れることもなく逆に頭皮が潤うんです。
もし、マイクロスコープで見て頭皮が詰まっていたらぜひこの方法を試してみて下さい。
ただし、シャンプーのたびに行うとさすがに頭皮も乾燥する場合がありますので週に1回程度に留めておきましょう。