湯シャンは効果ないの?って、お客さんからたまに聞かれることがあります。おそらく薄毛や頭皮のかゆみ、湿疹など頭皮や髪のトラブルを抱えた人が湯シャンに切り替えようかと悩んでいるのでしょう。
そういえば芸能人の誰かも湯シャンを実行しているって聞いたことありました。まぁ、実行し続けているということは、それなりに効果があるってことなのでしょうね。
でも、頭皮の状態はひとそれぞれ違うので湯シャンがすべての人に合うかはわからないわけです。
湯シャンは効果ない?
一般的に使われているシャンプーもお湯だけで流す湯シャンも髪や頭皮の汚れを落とすためにするものですよね?
だったら汚れや皮脂が多い人はシャンプーをすれば良いし、汚れや皮脂が少ない人は湯シャンを選べば良いだけの話なんです。
でも、そうすると「私はどっちを選べば良いのかわかりません。」って人が必ず出てくるでしょう。
それに湯シャンに合わない人が実行すると逆効果になって抜け毛が進行する場合だってあります。
そこで今回は以下の点について記事にしてみました。
・そもそもシャンプーって悪者なの?
・湯シャンはどんな人に合うのか。
・湯シャンに効果ないのあるの?
湯シャンに興味のある人の参考になれば幸いです。
・そもそもシャンプーって悪者なの?
湯シャン派の人が悪者扱いしているシャンプーですが、おそらくその原因は界面活性剤ではないでしょうか?シャンプーに入っている界面活性剤が髪や頭皮に悪影響を与えるので薄毛やかゆみの症状が出るのだと。
それじゃ、どうしてシャンプーには界面活性剤が入っているのでしょうね。そしてどんな働きをするのでしょうか?
実は、界面活性剤は人間で言うとまったく性格の違う人達を仲良くさせる働きをするんですよ。すごいでしょ?その性格の違う人達というのが水と油なんです。
一般的に水に油は溶けませんよね?お互い反発して弾いてしまいますから。「あの二人は水と油だからいつも仲が悪いよね。」って、聞いたことありませんか?そんな仲の悪い水と油を仲良くさせるのですからとんでもなく良い働きをするんですよ。
で、ここではシャンプーの界面活性剤の話ですから、油を脂(皮脂)と表現させていただきますね。もちろん、皮脂の他にも汗やホコリ、ゴミ、花粉、汚れなども落としてくれます。そんな素敵な働きをする界面活性剤をどうして湯シャン派の人は嫌うのでしょう。
実は一言で界面活性剤と言ってもいろんな種類があるんですよ。アミノ酸系、両性、高級アルコール系などなど。で、洗浄力も違うので頭皮に合わない場合も出てくるわけなんです。
例えばこんなことありませんか?
家族全員が同じシャンプーを使ったら一人だけ痒みが出た、フケが出たとか。これは、その人にはそのシャンプーが合わなかったということなんですよ。なので、界面活性剤が全て悪いのではなく、中には合わない人もいるということなんです。
・湯シャンはどんな人に合うのか。
はっきりと言いますけど湯シャンは乾性肌の人には合いますね。
っていうか、乾性肌の人しかやったらダメなんですよ。脂性肌の人が湯シャンを始めるととんでもないことになりますから。その理由を説明する前に頭皮の違いを理解してほしいと思います。
頭皮の状態っては大体3つに分けることが出来るんですね。
・乾性肌
・普通肌
・脂性肌
乾性肌は普通肌よりも皮脂の分泌が少なくて頭皮がいつもカサカサしています。
脂性肌は普通肌の人よりも皮脂の分泌が多くて頭皮や髪の毛がベタベタしているのが特徴です。
普通肌はその中間の状態だとイメージしてもらえばOK。
例えばこれら3つの違う肌の人が3日間、髪を洗わなかったとしましょう。するとどうなると思いますか?
乾性肌の人は、それほど頭皮のベタつきは見られないでしょう。だって頭皮はいつも乾燥しているから。
普通肌の人は、少しベタつくぐらい。
脂性肌の人は上にも書いたように頭皮や髪の毛はベタベタと脂ぎっているはずです。
私も脂性肌なのでわかるんですけど、2日もシャンプーしないと髪の毛がベタベタするんですよね。そんなベタベタな状態をお湯ですすいでもベタついた皮脂はビクともしませんから。
つまり、皮脂量の多い脂性肌の人には湯シャンはまったく合わないのです。
でも、乾性肌の場合は別です。
普通の人より頭皮に皮脂が少ないのでいつも乾燥してカサカサしていますよね。フケも粉雪みたいに細かいでしょう。この場合、へたにシャンプーを使うと、少ない皮脂を洗い流してしまう恐れがあります。
あ、言い忘れてましたけど、皮脂って汗と混じって皮脂膜を作るんです。で、皮脂膜は雑菌の繁殖を抑える大事な働きをしてくれます。なので、皮脂の分泌が少ない乾性肌の人は、シャンプーよりも湯シャンが合うってことなのです。
ただ、シャンプーの中にも洗浄力が弱いものもありますから、そちらを使ってみるのもひとつの方法でもありますね。それでもカサカサするようなら湯シャンに切り替えましょう。
・湯シャンに効果ないのあるの?
さて、それでは湯シャンにはどんな効果があるのでしょうか?それとも湯シャンに効果ないの?って話をしましょう。
ここまで湯シャンは乾性肌の人には合うと説明してきました。それでは乾燥肌の人ってどんな悩みを抱えているのでしょうね。ざっと挙げると以下のようなものがあります。
・細かいフケが出る。
・頭皮がカサカサする。
・頭皮が敏感になっている。
・髪もパサパサしている。
・頭皮が硬い
・髪が細い
これらのリストは私の店に来られる乾燥肌のお客さんから聞いた悩みです。このような悩みは頭皮の脂分を取りすぎるとさらに悪化する事が考えられるんですね。
先程も説明したように私達の頭皮の表面には皮脂膜が存在します。皮脂膜は雑菌の繁殖を抑える一方で頭皮の保湿を担っているわけです。つまり、必要量の皮脂が分泌されていれば頭皮や髪の毛はツヤツヤと潤うんですよ。
そのためには洗浄力の強いシャンプーは避け、毎日のシャンプーも避けるべきです。
そこで登場するのが湯シャンなのですね。
湯シャンはシャンプーを使わないので頭皮の皮脂を落としすぎることはありません。ということは、頭皮の乾燥も抑えられるわけです。できるだけ必要な皮脂は残すって考えですね。
湯シャンは効果ない?まとめ
ここまで説明してきたように湯シャンに効果なしかありかは、その人の頭皮の状態によって違うということです。脂性の人が湯シャンをしても頭皮のベタつきや汚れは流すことは出来ません。
流せないからベタつきと汚れはそのまま頭皮に残り、さらにひどくなります。すると抜け毛が増えたり痒みや湿疹が出来るようになります。
このことからも脂症の人に湯シャンはすすめません。
逆に乾燥肌の人には合いますね。
皮脂を取りすぎることのない湯シャンはカサカサ乾燥肌の人には最適です。ただ、いきなりシャンプーから湯シャンに切り替えると物足りなさも感じるかもしれません。
その時は、シャンプー、湯シャン、シャンプー、湯シャン、と交互に行いながら徐々に湯シャンにしていけば良いでしょう。