湯シャン向く人向かない人|薄毛の湯シャンはおすすめか?

薄毛 湯シャン

湯シャンってなに?

湯シャンとは、お湯だけでシャンプーすることを言います。つまりシャンプー液を使わないわけです。

湯シャンが知られるようになったのは、「芸能人が湯シャンをやっている」とか「市販のシャンプーを使うと頭皮に害が出る」などの情報からでしょう。

でも、湯シャンだけでは汚れは落ちないし、市販のシャンプーで害が出るならシャンプーを使っている人すべてに被害が現れることになります。そんなことはありませんよね。

ただ、お客さんから「薄毛は湯シャンが良いかな?」という質問をたまに受けますので、今回記事にしてみました。

湯シャン向く人向かない人 薄毛は湯シャンに向いてるのか?

薄毛は湯シャンに向いてるのか?

薄毛で湯シャンに向いてる人は乾燥肌の人です。乾燥肌というのは、例えば2~3日シャンプーしなくても頭皮がベタベタしない人です。

乾燥肌の人は髪の毛もベタベタしていないので、触ってもさらっとしています。また、粉雪のような細かいフケが出るのも特徴です。

乾燥肌の人は普通の人よりも皮脂の量が極端に少ないので頭皮がカサカサしています。逆に健康な頭皮には適度な皮脂があるため潤った状態でみずみずしさがあります。

乾燥肌の人はいつも頭皮や髪が乾燥しているため、シャンプーをすると少ない皮脂まで洗い流してしまい、さらに乾燥するという悪循環になるのです。

このような理由から薄毛で乾燥肌の人には湯シャンが向いていると言えるわけです。

ただし、湯シャンで流せない皮脂、汚れ、頭皮の臭いなどもありますから、補助的にシャンプーを使うのも有りです。その際は、洗浄力のおだやかなシャンプーがおすすめです。

湯シャンに向いていない人は脂性の人はなので絶対にやらないでください。もし脂性の人が湯シャンをすると、髪や頭皮はベタベタ、頭が臭い、ヘアースタイルもべたっとして決まらない、フケが髪についている、抜け毛が増えるなど良いことはひとつもありません。

つまり、湯シャンに向いているのは乾燥肌の人だけで、脂性の人にはまったく向いてないということです。これは私が理容師をしている経験からも言えることです。

湯シャンのやり方とは

・ブラッシングでフケやほこりを落とす

ブラッシングでフケやほこりを落とす

最初にブラシで髪をブラッシングします。これは髪についているフケやほこりを落とすためです。使うブラシは先が丸くて頭皮にやさしいものを選んでください。

薄毛の人の場合は髪の量も少ないので特に頭皮に刺激があるブラシは避けましょう。ブラッシングはゆっくりていねいに行います。強引にブラッシングすると大切な毛が切れたり抜けたりするからです。

湯シャンの前にブラッシングをすることでかなりのフケ、ほこりを落とす事が出来ます。

・シャワーを使い地肌を揉みながら洗う

湯シャンと言っても特別な洗い方をする必要はありません。頭皮全体を指で洗うだけです。ただ、ゴシゴシと荒く洗うのは避けて下さい。せっかく生えてきた産毛が抜けてしまいますし、髪が切れる場合もありますから。

湯シャンの場合は洗うというより頭皮をマッサージするという感覚が良いです。指先のやわらかい部分を使って頭皮全体も揉むようなイメージですね。

指先を頭皮に充ててゆっくり上下左右に動かしたり円を描くように動かす。耳の上や耳の後ろは手のひらを当てて動かしましょう。

頭皮をマッサージする感じで行うと汚れも落ちるし、頭皮全体の血行が良くなるので頭皮環境を整えることにもつながります。また、血行が良くなれば髪の栄養分もすみずみまで行き届くことになります。

・湯シャンにリンスは必要か?

湯シャンの場合はリンスは不要です。が、髪のパサつきや痛みが心配な人はトリートメントがおすすめです。トリートメントは髪だけに塗布します。付け過ぎないように最低限にします。頭皮にはつかないようにしてください。

トリートメントを手のひらに取ったら、指先ですこしずつ髪だけに付けます。その後、5分くらい放置したらお湯でしっかり流します。流す時間は湯シャンと同じくらい時間をかけて下さい。トリートメントは髪に浸透しますからしっかり流しても効果はあります。

むしろしっかり流さないと頭皮に残りかゆみの原因になることがあります。

・タオルドライ(タオルで水分を取る)後、ドライヤーで乾かす

タオルドライ(タオルで水分を取る)後、ドライヤーで乾かす

湯シャンが終わったらタオルドライします。タオルドライとはタオルで乾かすことを言います。といっても、タオルで髪や頭皮の水分を取るだけです。この時、髪や頭皮をゴシゴシと乱暴にこすると大事な髪の毛が抜けますので注意しましょう。薄毛の人は湯シャンのすべての工程で髪や頭皮を大事に扱ってください。

タオルドライで7~8割りの水分を取ったら、あとはドライヤーで乾かします。この時、強風やドライヤーを近づけると髪や頭皮を痛めるので注意しましょう。コツは強風を避けてドライヤーは20センチほど離して使います。ドライヤーによっては冷風も使えますから、温風と冷風を使い分けても良いですね。

寝る前に湯シャンをする場合、しっかり乾かしていないと枕で蒸れて頭皮に雑菌が繁殖することがあります。すると頭皮のかゆみ、湿疹、臭いなどの症状がでるので注意しましょう。

頭皮の乾燥がひどい場合はホホバオイルなどを塗るのも良いです。ホホバオイルは人間の皮脂と似ているので薄く塗っておくと保湿効果が期待出来るのです。乾燥肌のひどい人にはおすすめです。

薄毛 湯シャン まとめ

湯シャンを否定するつもりはありませんが、薄毛の人で湯シャンをおすすめ出来るのは乾燥肌の人だけです。それ以外の人は湯シャンはやらないでください。

なにかひとつの方法が情報で流れると、すべての人に効果があると錯覚してしまいます。が、どんなに良い方法にも合う人と合わない人がいるのです。

合わない人が続けても良い結果が出ないどころか返って逆効果になる場合も多いのです。