薄毛を気にし過ぎる男性が多いようですね。
私もサロンに来られるお客さんの中にも「最近、薄くなったような気がするんですけど大丈夫ですか?」って不安な顔で質問されるんですね。
まぁ、本人にとっては薄毛になるかならないかの深刻な悩みですから質問したくなるのはよくわかります。
でも、中にはそれ程心配しなくてもいいのにって思えるケースもあるんですね。つまり、薄毛を気にし過ぎるってことなんです。
薄毛を気にし過ぎる人へ
近年は情報社会と言われるようにテレビや新聞、雑誌はもちろんですが、インターネット(SNS、ブログ、ホームページ、Q&A)などで
薄毛に関する情報が入り乱れています。
それらを目にすると、もしかしたら自分も薄毛になるのでは?って思ってしまうのも仕方のない事かもしれません。
ましてや薄毛の初期に見られる症状に心あたりがあるのなら尚更です。
では、薄毛を気に過ぎるような症状ってどんなものがあるのか見ていきましょう。
1 抜け毛がある
私達の頭には平均すると約10万本の髪の毛が生えています。
その1本1本に寿命があるんですね。(大体5年から7年ほど)で、寿命を全うした毛は自然と抜けるようになっています。これが抜け毛と言われているものです。
ですから、毎日50本から100本位抜け毛があったとしてもそれを補うように新しい毛が生えてきますから大丈夫なのです。
2 洗った後、頭皮が透けて見える
髪は濡れると束になるので誰でも薄く見えるんですよ。特に前髪や頭頂部などは鏡で見えるので気になりますね。
中年あたりになると徐々に髪の毛が軟毛化してくるので髪が濡れると薄く見えるようになってくるのは事実です。
でも、それは髪が細くなったからであって、それが即薄毛になるとは言い切れないんです。
3 髪に元気がなくなった
髪に元気を感じられるのはせいぜい20代までですね。30代から少しずつ髪も細くなってくる人は多いです。
こういう小さな変化は自分よりも行きつけのサロンの技術者の方がより詳しく把握しているので聞いてみると良いでしょう。
私も同じ人を長年やらせていただいていると、「ん?ちょっと髪が細くなったかな?」って感じる事が多いんですね。
4 人から薄いと指摘される
これ、話を聞いていると若い人に多いですね。友達から「つむじの辺りが薄いんじゃない?」と言われたとか。
中学生とか高校生なんかは思ったことをストレートに言いますからドキッとしますよね。しかも、ぱっと見て感じたことを言葉にするので怖いです。
これが大人になれば指摘すると相手が嫌がるかもしれないって言うのを躊躇するんですよ。だからすぐには言わないしストレートにも言わない。
だって、本当に薄くなったのかなんてはっきりわからないんですから。でも、学生は違うんです。ズバッと言っちゃう。
言われた方もショックなので当然のように悩むわけですね。しかも学生なので相談する人もいない。
お金もないので育毛剤も買えない。ヘアケアのやり方もよくわからない。何も対策をしないので鏡を見るたびに薄くなって行く気がすると不安になる。
不安なので食欲もなくなる。栄養が取れないので髪の成長に影響する。もうね、悪循環に陥っちゃうんですよ。
私が毛髪診断士の資格を取った頃、高校生から育毛の相談を受けたんですね。
「前髪が薄くなってきたんですけど。」って言うんです。そこでよく観察してみたのですが薄くはないんですね。
私が「薄くはないよ。」と言うと友達から薄いって言われたってぼそっとつぶやいたんですね。
よくよく聞いてみると水泳の授業の時に濡れた髪の毛が薄く見えたらしくてそれを薄いと勘違いして指摘したらしいんです。
念のために抜け毛を30本ほど持ってきてもらっていたので全部調べてみましたけど異常な抜け毛はありませんでした。
後日、その旨を報告したら少しは安心した様子で帰っていかれましたけど。
このことからもわかるように友達が何気なく言った言葉を本気にして自分は本当に薄いのではないかと思い込む人もいるのです。
ただし、まれに本当に薄毛の兆候がある人もいますので注意して下さいね。
薄毛の兆候が本当なのか嘘なのか判断に迷う時は、先程も書いたように行きつけのサロンの技術者に聞きましょう。
前からあなたの髪を扱ってきた人ならきっと的確なアドバイスをしてくれるはずです。
もし、よくわからないような回答をするようならその技術者は信用がおけません。さっそく違う人を担当に付けて下さい。
今回は薄毛を気にし過ぎる人に向けて書いてみました。少しでも参考になれば嬉しく思います。